決算関連用語解説
財務指標・利益関連
売上高(営業収益)
企業が事業活動を通じて得た収入の総額。商品販売やサービス提供による収益を示します。
営業利益
売上高から売上原価と販売費・一般管理費を差し引いた利益。企業の本業の収益性を最も反映する重要な指標です。
経常利益
営業利益に営業外の収益(利息、配当など)と営業外の損失(借入金の利息など)を加減した利益。
純利益(当期純利益)
全ての収入と支出を計算した最終的な利益。企業が最終的に得た利益です。
営業利益率
営業利益を売上高で割った割合。企業の本業の効率性を示します。(営業利益÷売上高×100)
利益率
利益を売上高で割った割合。企業の収益性を示す指標。営業利益率、経常利益率、純利益率などがあります。
株価関連指標
EPS(1株当たり利益)
企業の純利益を発行済み株式数で割った値。1株当たりいくらの利益があるかを示します。株価判断の重要な基準。
PER(株価収益率)
株価をEPS(1株当たり利益)で割った値。株価が利益の何倍かを示す指標。PERが低いほど割安とされます。
PBR(株価純資産倍率)
株価を1株当たり純資産で割った値。企業の資産価値に対する株価の割合を示します。
配当利回り
1年間に受け取る配当金を株価で割った割合。投資に対してどれくらいの配当が期待できるかを示します。
決算関連
本決算(通期決算)
1年間の事業活動の成果をまとめた決算。上場企業は年1回の本決算発表が義務付けられています。
中間決算
事業年度の途中(通常は6ヶ月経過後)に行う決算。中間決算発表も上場企業に義務付けられています。
四半期決算
事業年度を4つの3ヶ月期間に分けて行う決算。上場企業は四半期ごとの決算情報の開示が求められます。
決算短信
企業が決算発表時に最初に公表する簡潔な資料。重要な財務数字が掲載されています。
有価証券報告書
上場企業が証券取引委員会に提出する詳細な報告書。企業の経営状況や財務情報が詳しく記載されます。
決算説明会
企業が決算結果について経営陣が説明する会議。機関投資家やアナリストが参加し、質疑応答が行われます。
経営関連
ROE(自己資本利益率)
純利益を自己資本で割った割合。株主の投資資金がどれだけ効率的に利益を生んでいるかを示します。
ROA(総資産利益率)
純利益を総資産で割った割合。企業の総資産がどれだけ効率的に利益を生んでいるかを示します。
自己資本比率
総資産に対する自己資本の割合。企業の財務健全性を示す指標。比率が高いほど経営が安定しています。
配当性向
純利益の中から配当金として株主に配分される割合。企業がどれだけ利益を配当として還元しているかを示します。
増収増益
売上高と利益の両方が前年同期比で増加している状態。企業が好調であることを示します。
セグメント
企業の事業を地域や商品などで分類したグループ。決算発表ではセグメント別の業績が公開されます。
その他
ガイダンス
企業が公表する業績予想。将来の売上や利益の見通しを示しています。
増配
企業が前年度比で配当金を増やすこと。株主還元の強化を示す好材料とされます。
減配
企業が前年度比で配当金を減らすこと。経営環境の悪化を示唆する悪材料とされます。
無配
企業が配当金を支払わない状態。経営環境が厳しい場合に配当が中止されることがあります。
株式分割
1株を複数株に分割すること。株価を下げて投資しやすくしたり、流動性を高めるために行われます。
自社株買い
企業が市場から自社の株式を買い戻すこと。発行済み株式数が減るため、1株当たりの利益(EPS)が向上し、株価の押し上げ効果が期待できます。買い戻された株式は消却されることが多いです。
M&A・経営戦略関連
TOB(株式公開買付)
Takeover Bidの略。ある企業の株式を、買付期間、買付株数、価格を公告して、市場外で不特定多数の株主から買い集める制度。企業買収(M&A)の際によく用いられ、通常は市場価格より高いプレミアムが上乗せされます。
MBO(経営陣買収)
Management Buyoutの略。企業の経営陣が、自社の株式を既存の株主から買い取り、オーナー経営者として独立する手法。上場廃止を伴うことが多く、株主は設定された買付価格で株式を手放すことになります。
のれん(Goodwill)
企業買収(M&A)を行った際、買収先の純資産額を上回って支払ったプレミアム(買収金額の差額)のこと。企業のブランド力や技術力など、目に見えない価値を表します。日本の会計基準では定期的に償却(費用計上)されます。